- [2020/8/5]本記事は髪質改善というのは実際には何をするのか?そして、どのような種類があるのか?について、これから「髪質改善メニューをされたい」、または「髪質改善に興味がある」といった女性に向けて書いています。尚、今回の記事は当店の髪質改善の事ではなく書いてますので、NINaに興味なくても大丈夫です。
✅執筆者は、西宮で栄養学と科学を組み合わせ、髪質改善、ホリスティックカラーを軸に、髪になるべく負担をかけずに、髪を綺麗にしていく事を大事にしている美容室「NINa」の押目です。
今日は、前々から気になっていた『髪質改善』について、ぴよひこ君が教えてくれるって聞いたけど、何をどこまで話してくれるのか、とても楽しみー✨
[/word_balloon]『髪質改善』って一言でいっても、『グラデーションカラー』みたいに、大体先にブリーチやかなり明るいカラーで土台をつくるといった、定義がそもそもないんだよね♪
[/word_balloon]えっっ💦という事は美容室によって全然違う場合もあるということ?
[/word_balloon]そうそう!
『縮毛矯正』みたいな、みんながわかりやすいイメージではなく、凄くメニュー自体の意味もあいまいとも言えるよね!
それだと、実際に何をしてもらうか不安💦
[/word_balloon]だよね!でも実際に髪質改善というメニューで、こういう施術で髪質改善をしてますよー♪というのを、今日はご紹介するね!
[/word_balloon]なぜ髪質改善が注目されたのか

「髪は綺麗な方がみんないい」
きっと、これを読まれてる方も「髪が綺麗な方がいいか?」と聞かれると、きっと綺麗な方がいいと答えられるでしょう。
ここ近年、インスタグラムやYouTubeで老若男女とわず、SNSを通じて発信し、自己表現と承認欲求を求める方が多い時代となり、新しいカルチャーが確実に浸透しましたね。
SNSで自分自身が世界と繋がり、写真に写る上で「自分の髪」も自身のアイデンティティを伝える上で、より大きなファクターとなり、その中でも特に写真でも伝わりやすい、「ヘアカラー」という自己表現は、日本の女性に完全に浸透し、その反動で髪の色自体の流行りは殆どなくなりました。
ひと昔前は、雑誌かテレビの人気のモデルや芸能人という、一握りの人からの影響だったが、今はSNSを通じて、ピンク推しな人、アッシュが綺麗な人、インナーカラーをされてる人など、多様に影響をうけやすい時代ですよね
そして、ヘアカラーが当たり前になった時代に伴う「髪のダメージ」と逆行するように、ヘアカラーより好みや趣向のインパクトは少ないが、「品良く、映える髪」として、髪の綺麗さに注目が集まりました。
髪の綺麗さにこだわる発信も、SNSで着実に広がり、「髪が綺麗でありたい」というのは、かなり多くの女性がより願う様になったと思います。
そこで、今回はその中で急速に浸透し、広がったワードの非常に大きな一つ「髪質改善」についてかいていきます。
髪質改善とは、ところで実際になにをするの?

髪質改善といっても、完全に全部が同じような薬剤や同ジャンルかというと、そうではありません。
例として、身体で腰が痛い時など、整体や針やお灸などといった東洋医学の考えと、整形外科といった西洋医学とでは、全く考えも処方も違うと思いますが、腰の痛みを和らげ、体調を整えるといったゴールは同じという感じです。
では、実際には髪質改善はどういったタイプに分かれるか?

では、ご紹介させていただきます、その中でも髪質改善というメニューで多いものから書いていきますね。
✅酸熱トリートメント

酸熱トリートメントというのは、PH(よく人間の肌や髪は弱酸性と言われてますよね、その基準となる指標です)が酸性領域の薬剤を髪に塗り、その後のアイロンによって髪の中で結合し、トリートメントとしての補修効果を発揮するものです。
その際、ほんの少し(殆どわからないレベルが今現在は多いです)髪の癖が落ち着く事もある、といった感じで髪質改善とされてます。
その中でも、より癖が落ち着きやすいグリオキシル酸というのもあるのですが、デメリットもあり、髪によっては逆にチリついたりという事も。。
薬剤のスペックに対しての、やり方によっては、どの薬剤も逆効果になります
グリオキシル酸が、絶対に悪いというわけではなく、髪質や状態での見極めが難しく、安定してお客様に喜んでいただくのは困難です。
大きな理由の一つとして、酸自体の濃度が表記されてない事も大きいと思います。パーマ剤などはメーカーによって多少、基準値がちがうかもですが、薬剤の強さをイメージできるような表記をメーカーは出されていて、基準があるのですが、酸熱トリートメントはその基準となるような明記がないのです。
ちなみに初期の髪質改善として、酸熱トリートメントを使われたものは、この難しいタイプが最も多く、それゆえに事故(失敗)が多く、問題となりました。
最近は、こういった失敗のリスクが少ないレブリン酸などが広く使われ、かつリスクをかなり減らし、効果を高めるように、処理剤や施術行程が組み込まれての酸熱トリートメントが多いです。
そして、いきなりぶっちゃけた事を書いてしまうと、酸熱トリートメントと特に相性がいいのは
縮毛矯正をした髪だと思います。
ある程度、薬剤が浸透しやすいくらいの髪のダメージもありつつ、髪の癖はもう気にしなくていいので、安全な薬剤選択をでき、縮毛矯正によって「キューティクルの歪み」やうねりを解決できているので、酸熱トリートメントならではの艶がでやすく、縮毛矯正での髪の乾燥も、酸熱トリートメントの髪の内側での潤いによって改善されるからですね。
注意として、縮毛矯正をされた状態がよくない場合、それでも潤いは感じにくいです。。
(縮毛矯正のダメージの大きさが勝ちすぎてるということですね。それぐらい縮毛矯正自体が、難しくナイーブな技術です)
メリット
相性のいい髪には、とことん効果を発揮し、実感する。
髪に艶がでやすい。
髪の内側に水分をつくる為、内側から潤う。
持続力がかなり高い。
髪のうねりの種類によっては、緩和される事もある。
デメリット
癖毛の人は効果を感じずらい。
髪の状態と施術、薬剤の組み合わせによって、逆に傷む事がある。
時間がトリートメントとしてはかかる。
✅トリートメントをメインとした髪質改善

そのままですが、トリートメントを上手く組み合わせ、髪質改善として提供されてるメニューとなります。
例えばカラーされる前であったり、カラーを塗られると同時に(トリートメントといってもいいと思います)その時に入りやすく、効果的なトリートメントをいれ。
シャンプー前には役目を終えたカラー剤を中和し、後に残らないようにし、その時に適したトリートメントを更にいれ、最後にトリートメントが出にくいように、フタをするようなトリートメントで締め括る。
といったように、トリートメントをしながら、カラーなどの施術を進めていくといった感じですね。
コース料理のようで、こうして書いてても、美しいなと思います♪
しかし、髪の形状自体は変える事ができないのですが、ダメージでの髪の変化に対して、変化を出せたりもするみたいです。
しぼんだ風船に空気をいれて張りをだし、髪の丸の形状を戻す感じですね
ただ、現状ではトリートメントを髪に閉じ込めておく事は、かなり厳しいという側面もあります。
髪自体と結合するのではなく、沢山、内部に有効成分をつめても、化学式の鎖で繋がってない以上は、どちらかというと出ていってしまいやすいですよね、、
[出ていく=一時的]だから逆に髪にいいという考えもありますよ!
今回のトリートメントタイプの髪質改善の場合、「家庭用のシャンプーとトリートメント」がかなり大きな役割りになるかと思います。(どのトリートメントでも大事は大事なのですが、特にセットで考えられた方がいいくらいだと。
メリット
髪に対して、失敗というのがそもそもない。
安心して、当日の仕上がりに期待ができる。
デメリット
家に帰られてからも、ホームケアありきで考えられた方がいい。
場合によっては、かなりの短いサイクルで通い続ける事も必要。
基本的に髪の形状には、作用しないと思ってもらっていい。
✅縮毛矯正+トリートメント

髪質改善をどう捉えるか?
として、こちらは前提として髪の癖などの形状も「髪質」として捉えます。
いってしまったら、癖毛をのばすイコール縮毛矯正やストレートパーマなので、髪質改善ではなく「縮毛矯正」としか言われない方も多いです。
言われる方もいらっしゃいますので、どちらとも言いにくいですよね、、
特徴としては、トリートメントと縮毛矯正のどちらに想いの比重を置かれてるか?
で変わってしまうのですが、共通する大事なポイントは「髪の癖という、髪の外見の悩みを解決する」というところですね。
髪の癖がかなり強いなどで悩んでる女性には、間違いなく一番オススメですよ。
縮毛矯正+トリートメントと書きましたが、大部分のかなり強い癖を、一回で綺麗に仕上げる美容師さんは、トリートメントも組み込まれています。
トリートメントを+するといっても、縮毛矯正のメニューの行程のなかで、最適だと思う時に、トリートメントをしていってるので、縮毛矯正と同時にトリートメントをしてると言ってもいいかと。
そうする事で、普段トリートメントが浸透しない髪の内側に、トリートメントを浸透し働かせれたり、縮毛矯正の負担をかなり抑えれたりですね!
メリット
髪の癖を確実に解決できる。
薬剤に強い美容師さんが、多く安心して施術を受けやすい。
デメリット
真っ直ぐな分、伸びた時に癖と今の髪との境目が不自然になりやすく、伸びた時に気になりやすい。
あくまで美容室単位ではなく、美容師単位で探さないといけない。
次に、別の美容室で縮毛矯正をすると、一気に髪の状態が悪くなった感がある事も。
✅振動エネルギー+栄養学+抗酸化系髪質改善

最後にご紹介するこちら、タイトルのつけ方が難しすぎて、、、全然キャッチーじゃない名前になりました笑
こちらは主に「ホリスティック〜」という名称がついてる事が多いですね!
どういった内容かというと、髪が生えてくるのは頭皮であり、直接的に頭皮や、体内の加齢からくる頭皮そして髪という流れに注目しています。
また、「髪になるべく余分な物質をいれない」事や、薬剤の中で髪に負担がかかるものを減らしながら、髪の施術をする事で、ダメージによる髪質の悪化に影響を与えていくという、「原因療法」になる唯一の改善方法かと。
トリートメントも縮毛矯正も、全部状態に合わせて行う「対処療法」ですが、この髪質改善だけ凄く特徴が違いますよね。
また、この髪質改善で特徴的な一つが「振動エネルギー」ですね!堅い言い方をしていますが、高額ドライヤーの多くでこの「振動エネルギー」により髪のダメージを減らし、髪に潤いを与えていますよ♪
メリット
髪にとって余分なものをいれない為、髪にとっても副作用がない。
頭皮など、身体への薬剤での影響も考慮されている。
デメリット
時間をかけて改善するので、即効性はない。
悩みの種類や髪質によると悪くはならないが、そこまで良くなった感が得られにくい人もいる。
髪質改善と一言でいっても、髪質に対しての考えとアプローチも大きく違うという事ですね。
一口に髪質改善といっても、色々あるのが、A美ちゃんもわかってくれたんじゃないかな?
[/word_balloon]半分は寝てたとか、言えない。。。。
[/word_balloon]聞えてるぞ!
[/word_balloon][/word_balloon]
まあいいや💦
後で、またLINEでまとめて送るよ
他には髪質改善はないのか?

あります!!
というより先程の髪質改善を、一回の施術の中で組み合わせたり、髪質の状態の変化に合わせて、「縮毛矯正+トリートメント」から「酸熱トリートメント」とプランを立てるケースですね。
それぞれの特徴を加味し、柔軟に変化をさせる事はかなり大事で、一人一人に合わせた髪質改善の計画はいいと思います♪
実際に、こうしたプランニング(計画を立てる事)がより重要になってくると感じています。
ライザップが結果にコミットできたのも、間違いなく「何をどの順番で、どのように、いつするか」といったプランニングは大きいですよね♪
このくだりは、この後も出てきますので、ほんの少しの時間覚えておいて下さいね
ところで髪質改善に向いてない人はいるの?

実際に、ここが一番知られたいところだと思うのですが、先に一言でいうと「髪質改善にむいてない方」はいらっしゃいます。
先程のプランニングが大きく関係してますので、例題を用いて説明させていただきます。
例1)
- 一年前に縮毛矯正をして、カラーは2か月に1度でそこそこ明るく染めてられて、根元から15センチは髪のうねりが強く、髪を下ろしてる時に、鎖骨あたりから毛先までが髪が乾燥し、髪がかなりゴワゴワしているお客様。
あえて髪を綺麗にするにあたって、美容師がチェックするポイントにアンダーラインを引くと、こんな感じになり。1回での解決が複雑で、そして難しそうというのが伝わればと
先程の髪質改善でもご紹介した、直ぐに効果がでるもの(縮毛矯正+トリートメント)で、5時間で35000円の施術を受け、手触りと髪の癖のどちらでも大変、満足される仕上がりになったとしますね。
「髪が綺麗になったし、次回は気軽な値段で縮毛矯正ができる美容室で、伸びてきたとこだけしよー♪」
「もう髪は綺麗になったし、今度はこの美容室でインナーカラーやバレヤージュとかをしよっかなー☆」
こういったケースはよくありがちですが、危険ですね、、
せっかくの仕上がりが、かなり劣化し髪の手触りなどが、以前のように、いやそれよりも悪くなる可能性が高いですね。
髪のダメージは補修はできるものの、治るという事はありません。。
先程のアンダーラインの「一年前の縮毛矯正」により「鎖骨下から毛先にかけて、かなりゴワゴワしている」髪に、ブリーチは絶対にされないですよね?
実は、この認識はヘアケアという上で、髪質改善に関わらず大事なので、覚えていただきたいのですが
『一度おった髪のダメージは本質的に消えない』です。
こういう場合としては、先にケアをしていただいてる美容師さん側に伝え、相談にのっていただいた方が絶対にいいですよ。
例2)
- ヘアカラーやコテ巻きなどで、ダメージが積み重なって、枝毛などがかなりでき、顔まわりなどを中心に、年齢とともにうねりがでてるお客様。
今回の例に、より該当する髪質改善は、「酸熱トリートメントとトリートメントタイプの髪質改善」です。
こちらのお客様に「トリートメントをメインとした髪質改善」をされたとします。
髪がご来店時より、かなりまとまりやすく、扱いやすくもなり大満足です!
しかし、このトリートメントをされた事で満足され、期間が空いたりした場合、補修を目的とした成分が全て髪から出てしまい、元の状態に戻り、ただのトリートメントに終わってしまいますよね。。
ここで大事なのは「髪質改善のプランの共有」です。
プランニングの話しで少し前にお話しさせていただいた、ライザップの話しだと、ある程度目標に達したが、やめて直ぐにリバウンドし元に戻ってしまった。
になるかと思います。
これくらい、髪質改善を成功させるにあたっては、美容師とお客様とでのプランの共有は重要度が高いと言えますよね。
ちなみに縮毛矯正以外はどれも、その後次第で元の状態に戻りやすいです
まとめると、髪質改善に向いてないという方は、一回で完結される事を期待されすぎたり、プランを立てられるのが苦手、という方かなと思います。勿論、髪質改善だけでもないですが、美容室を選ばれる事自体も凄い大事で、違うと思ったら早く変えられた方がいいと思いますよ。
あとがき

大変、長い文を読んでいただき、ありがとうございます。
髪質改善と言われるメニューは曖昧かつ、まだ年月も浅く、実際に施術を受けられた方も、色んな感想やイメージをもたれてると思います。
ヘアカラーや縮毛矯正、デジタルパーマやヘッドスパなど、新しくでたメニューは一様にブームと批判は同時に起こってきました。
その中で、批判を踏まえて発展し、当時より全てのメニューが格段に進化し、喜ばれるメニューとなってきました。
髪質改善と言われるメニューも今、今まさに、急速に進化していってる最中な感覚を受けています。
また、本記事は一般の女性向けですが、専門的なジャンルかつ曖昧なニュアンスがある題材の為、わかりやすく、そして詳しく書こうとする程、読むのがしんどい文面になりそうであったり、美容師側からも誤解を招く箇所がないかを、チェックし編集してきました。
ただ美容師側の、専門性が格段に高いご意見などを加味しようとすると、とてもじゃないが一般の女性にわかりやすくというのは無理があり、もし拝読いただいた美容師さんには、そのあたりをご理解いただけると嬉しく思います。
この記事を通じて、髪に悩まれてる女性が、「髪質改善」について、これまでより踏みこんで知っていただいた事で、メニューを受けられる受けられないも踏まえて、一つの選択材料となればと思っております。
では、また
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